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江分利満氏の優雅な生活 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 江分利満氏の優雅な生活
製作国
上映時間102分
劇場公開日 1963-11-16
ジャンルドラマ,コメディ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
エッセイ映画とでも呼びましょうか。時代観察であります。恥ずかしさを軸にして。カルピスは恥ずかしいと言う。濃いとベトベトするし、薄いと山手線が池袋を過ぎ大塚巣鴨あたりを走っているときの索漠とした感じになって恥ずかしい。この手のうがった笑いは70年以降かと思ってたが、江戸時代からの笑いでもあったんだな。あるいは、ファックスが出来ない・口笛が吹けない、と自分が出来ないことを列挙していくあたり。出勤時の下着から順に点検していくあたりなんか喜八さんならでは。新婚時代を靴だけで見せたり、アニメの使用、舞台風のセットと楽しんでやってます。だらしのないサラリーマンの自画像だけど、この小市民の暮らしを断固守るという気概だけはしっかりある。徴兵制がなくていい時代だ、と思い、戦争中の張りつめた気持ちも悪くはなかった、などとは断固思わない。ふやけた小市民ではあるが、かえって「そこだけは頑固」ってしっかりと根が感じられる(平成の現代よりも)。母への想いがさらにそれを膨らませている。遺書を書いたときの気持ちを思うと泣けてくる、って。このあと作家山口瞳は傑作「血族」で母への想いを書き尽くすことになる。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2013-12-25 09:44:52)
その他情報
作品のレビュー数 18件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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615.56%
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8422.22%
9316.67%
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作品の標準偏差 1.91
このレビューの偏差値 52.73
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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