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なんか『うなぎ』みたいな話だが、キリスト教が絡む、父殺しの神話性が絡む。一番引っかかったのは、周囲の主人公への反応で、やさしいか軽蔑かのどっちかなんだな。誰も薄気味悪がらない。最初スーパーに来たとき、母親が「つけてきたの?」と言ったときぐらい。こういう前科もの・精神病院退院者の場合、薄気味悪がられるってのはドラマとして大事な要素だと思うんだ。明確な拒絶でも受け入れでもない中途半端さが、社会というもののややこしさのエッセンスを見せてくれて。どうなんだろう、個人主義が発達したあちらの社会ではこういう応対が普通なのか、このドラマだけの演出なのか、やたら薄気味悪がる日本の濃厚な“世間”の方が異常なのか、そこらへんが気になった。この映画のポイントじゃないんだけどね。あとアーカンソーあたりだと、日本ふうの竹林があることを知ったこと。
【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-02-28 12:07:10)
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