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空の大怪獣ラドン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 空の大怪獣ラドン
製作国
上映時間82分
ジャンルサスペンス,SF,パニックもの,特撮もの,小説の映画化,モンスター映画
レビュー情報
理系のイメージ連鎖としては、炭鉱から石炭層、大昔の地質時代へとつながっているわけで、そこに現われる巨大ヤゴがロストワールドへの道案内となってラドンに通じていくってのは理屈では分かるんだけれど、ちょっと流れの悪い印象。文系的に見ると、地底の労働と地上の繁栄の対比となり、その地下的なものが地上へ反発する象徴としての怪鳥ということになる。どう見てもギクシャクした作りになってしまっているのは否めない、でもこの作品、都市の破壊シーンとしては私の知る限り、東宝特撮もののベストだ。怪獣が直接腕力でビルを叩いていくのでないので、壊れていく過程がよく見える。そしてなによりも名所でないのがいい。以後の作品ではシンボルとなる建築物を怪獣が一点狙いで襲うのが多くなるが、これでは福岡の街を面として破壊する。そして街の看板がいい。ただの直方体のビルではなく、看板が掛かっている私たちの身近な街が烈風によって壊されていく。乱れ飛ぶ看板や瓦、崩れていく民家の物干し台。火災も上手でちゃんとそれらしくゴーゴー燃えている(なのにラストの溶岩は実際の溶鉄を使ったそうだがショボく見えて残念)。あるいはこれは映画の手柄と言うより、時代の違いかも知れないな。新宿西口高層ビル群を初めて見たとき、何の看板もないノッペリした無愛想さに「これって怪獣にいい加減に壊されるための街じゃないか」と思ったものだった。
なんのかんのさん [DVD(邦画)] 7点(2011-11-26 10:07:28)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 48件
作品の平均点 7.15点
作品の点数分布
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324.17%
412.08%
548.33%
6714.58%
71735.42%
8612.50%
9612.50%
10510.42%
作品の標準偏差 1.70
このレビューの偏差値 49.49
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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