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祇園囃子 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 祇園囃子
製作国
上映時間85分
劇場公開日 1953-08-12
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
姉妹(名目上の)の世代の差・時代の差。たとえば若尾文子が登場するときは洋服である。木暮実千代は若尾と浪花千栄子の中間の世代で、だからどっちの言いぶんも分かる。それだけにつらい。若尾もそれは分かっていて戦前の『祇園の姉妹』のように、一方的に責めるわけではない。浪花にやはり凄味、「それはお金のある人が言うことえ」と、ビシッと決めてくる。上方人のネットリした暗さを出すと一番でしょう。東京のホテルの部屋、窓の外に切り絵のようなビルがあり、上を欄間が切ってて、なんかこのセット、戦前ぽいと言うか、モダニスト溝口の残り香を嗅ぐような気がした。その一方で木暮の家を出たとこ、直角に路地が通ってて、分かれ道と言うか、一方に田中春男が去っていき、一方の奥では花火やってたり、狭い感じが懐かしい。モダニズムと日本情緒、監督の美意識の二極がうかがえる。
なんのかんのさん [DVD(邦画)] 8点(2013-10-28 09:48:02)
その他情報
作品のレビュー数 31件
作品の平均点 8.16点
作品の点数分布
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626.45%
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81135.48%
9825.81%
10516.13%
作品の標準偏差 1.44
このレビューの偏差値 49.22
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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