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つばさ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 つばさ
製作国
上映時間140分
劇場公開日 1928-03-22
ジャンルアクション,ドラマ,戦争もの,サイレント,モノクロ映画,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 とにかく視点が自由に動ける、ってことが映画の獲得した喜びのなかでも重要なものだったということがよくわかる。ブランコといっしょに揺られ、向こうから来る男が上下しながら近づいてくる。テーブルを越えてぐんぐんシャンペンに近づいていくカメラ。そして何と言っても飛行機からの眺め、兵隊がワーッと散っていくところなど、そのまま『地獄の黙示録』へつながっていくノリ。空中戦でちっぽけな飛行機が雲海に沈んでいくのなんかも、なかなか哀切で、当時の観客のショックは大きかっただろう。せいぜい車や列車のスピードを実感するぐらいの生活だったのだろうから。ラストは反戦っぽいけど、どちらかというとアメリカ魂の謳歌のほうに主点があった。隊での上官の雰囲気とか、クララ・ボウの一途さなんかもアメリカの理想像。控え目なようでいて積極的。友情の皮肉な展開、「俺だよ、俺だよ」とパニックになるところが怖い。爆弾投下のシーン、落ちていって家を爆破するところまでワンカット、あれは迫力あった。教会の尖塔の天辺が崩れてきたり。疲れて一服してた兵士が、爆片を浴びてその姿勢のまま死んでしまってるなんてのもあった。第一次世界大戦てのが、まだつい最近の出来事で、それに関するあれこれが、まだまだニュース的に新鮮だったんだな。ちょい役でゲーリー・クーパーが出てきたとき、場内に拍手が起こったのは驚いた。20世紀末の日本で観たんだけど。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2010-07-29 10:38:55)
その他情報
作品のレビュー数 18件
作品の平均点 6.39点
作品の点数分布
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215.56%
315.56%
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6422.22%
7844.44%
8211.11%
915.56%
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作品の標準偏差 1.64
このレビューの偏差値 52.28
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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