Menu
 > 作品
 > ラ行
 > ラ・ジュテ
 > なんのかんのさんのレビュー
ラ・ジュテ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ラ・ジュテ
製作国
上映時間29分
劇場公開日 1999-07-03
ジャンルサスペンス,SF,モノクロ映画,ショート(短編映画)
レビュー情報
《ネタバレ》 剥製たち。静止画像だと、それが生きているのか剥製なのかの区別がつかない。そこが博物館だと知らされているので、過去に死んでいるので静止しているのだろうと思うが、こういう作りの映画だから動物園を描いても同じに見える。そこらへんの多義的な曖昧さが作品のポイント。寝ている女の顔の連続画像によるうつろいが美しく、そして静かに目をまたたく。実はこれ、昔スクリーンで、同じマルケスの『北京の日曜日』やレネの短編なんかと一緒に一度観てるんだけど、そのときの私のノートには「“過去の女”がまたたいたとこは動いた気がするが、巧妙なディゾルヴだったか」と自信なく記されている。今回は録画してあるので、観終わった後にさらにもう一度確認した。動いている。やっとはっきりしてスッキリした。このハッとさせる瞬間のために静止画映画という試みにしたのかも知れない。剥製のように静止していた過去のものが、生きてまたたくおののき。スッキリはしたが、スクリーンで何も知らずに観たときの、再確認できない・夢幻のような曖昧なまたたきの効果のほうが狙いだったのであって、余計な確認をしてしまったか、という気もした。
なんのかんのさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-12-25 15:02:54)
その他情報
作品のレビュー数 20件
作品の平均点 6.35点
作品の点数分布
000.00%
115.00%
215.00%
300.00%
400.00%
5210.00%
6735.00%
7210.00%
8525.00%
9210.00%
1000.00%
作品の標準偏差 2.01
このレビューの偏差値 49.13
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ラ・ジュテのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS