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グレン・ミラー物語 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 グレン・ミラー物語
製作国
上映時間115分
ジャンルドラマ,ラブストーリー,戦争もの,音楽もの,伝記もの
レビュー情報
《ネタバレ》 前半がミラー・サウンドができるまでの苦闘時代、後半でその展開と、第1部が芝居・第2部がヒットパレードの、新宿コマ劇場演歌歌手公演を思わせるような構成だけど、後半にも映画としての工夫があり、飽きさせない。戦時下の英国での“イン・ザ・ムード”の野外演奏シーンなんか、並行して敵機の襲来、撃墜、聴衆が伏せて立ち上がる、というドラマも織り込み、それが曲の強弱と重なるように工夫されていて、ミュージカルのような効果をあげていた。音楽だけに映画を譲り渡してなるものか、という映像職人の意気込みを感じた。前半に伏線を揃えておいてから後半に移っているので、それらの曲を聴いているとき、観客は前半の具体的な映像(J・スチュアートが電話を掛けているシーンや、質屋で真珠の首飾りを見ているシーンなど)を思い起こせるのだ。映画全体が記憶とともに湧き返ってくる感じ。転換点となる“ムーンライト・セレナーデ”の編曲が仕上がっていくシーンなんか、ホントにうまい。J・スチュアートってアメリカ人の理想像なんだと思う。こんなであったらいいなとアメリカ人が思い続け、しかし現実にはそうはなれなかった、はにかみ屋でナイーブな自画像なのだろう。大袈裟かもしれないけど、私はこの映画にアメリカのエッセンスを感じてしまうんです。/2013/3/2追加。最初のデート、グリークラブが歌う「茶色の小瓶」が聞こえてくる場で、ヘレンが「感動すると首の後ろがゾクッとするの」てなことを言う。首の後ろに手をやる仕種は、その後も映画の要所要所に置かれ、そしてラストシーン、彼女が静かに微笑んで首の後ろに手をやる。ラストの感涙必殺技は音楽とジューン・アリスンの微笑みのダブルパンチに加え、この抑制された仕種も効いてるんだ。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 9点(2008-10-05 12:16:16)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 34件
作品の平均点 7.59点
作品の点数分布
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112.94%
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300.00%
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538.82%
6411.76%
7617.65%
8823.53%
9823.53%
10411.76%
作品の標準偏差 1.85
このレビューの偏差値 54.13
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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