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白夜(1957) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 白夜(1957)
製作国伊,仏
上映時間107分
劇場公開日 1958-04-15
ジャンルドラマ,モノクロ映画,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
ささいなことだが、エキストラの動きがとっても自然で印象的だったことをまず記しておく。で、内容。主人公の優しさの異様な膨らみ、ヒロインの残酷さのあどけなさ。美談を裏から見たような話で、やはりドストエフスキーの匂いがする。女たらしマストロヤンニが、コロッと純情青年もやれちゃうってのがすごい。ハッとさせるのは、暗い閉じたセットの焚火から昼のじゅうたんの部屋にパンしていくとこ。冒頭の迷い犬がラストのマストロヤンニにまつわりついてくるなどのポーズのつけ方のうまさ。ダンスホールのシーンの解放されていく感じ。ここで、ああ同時代の話になってるんだな、と納得していると、橋の下の乞食なんかとっても19世紀的で(主人公の下宿部屋も)、不思議に時代がゆらゆら揺れている感じがあった。典型的な「良くできた文芸映画」であって、しかしそれ以上のものではない。『ベニスに死す』は文芸映画であって、しかもどこを切っても映画で充満していた。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2010-09-28 09:51:09)
その他情報
作品のレビュー数 10件
作品の平均点 6.80点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.54
このレビューの偏差値 50.85
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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