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未完成交響楽(1933) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 未完成交響楽(1933)
製作国オーストリア,独
上映時間88分
劇場公開日 1935-03-
ジャンルドラマ,モノクロ映画,音楽もの,伝記もの
レビュー情報
何通りもの対比を見られる。世間知らずのお坊ちゃんと、訳知りの大人。民衆の歌とサロン芸術。不器用とテダレ。そして絶対的な階級の違い。筋をたどれば、特権階級に奉仕するものに成り下がっていた芸術家から、人民へ奉仕する芸術家へと、大ざっぱに枠組みをまとめられるんだけど、この映画の感じのよさはそういうところにはなく、お坊ちゃんが嫌味なく描かれている作品として気持ちがいいんだろう。妹的な質屋の娘が、チラチラと姉的なものを見せるところもいい。けなげである。とっても柔らかなものを、大事に大事に傷つけないように描いているこの映画が、ヒトラーが首相になった年に製作されてるってのは、皮肉な偶然というより、社会の気分が均衡をとろうとする必然なのかもしれない。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2009-09-16 11:57:57)
その他情報
作品のレビュー数 14件
作品の平均点 6.57点
作品の点数分布
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200.00%
317.14%
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6214.29%
7535.71%
8321.43%
917.14%
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作品の標準偏差 1.59
このレビューの偏差値 51.69
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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