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コルチャック先生 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 コルチャック先生
製作国ポーランド,西独
上映時間118分
ジャンルドラマ,戦争もの,医学もの,モノクロ映画,伝記もの
レビュー情報
ラストは万感胸に迫ります。遠足に行くんだよ、と子どもらを連れ出して、暴力や死の溢れる駅で貨車に乗り込み、しばらく暗い画面にレールの響きのみが続く。最後の貨車だけ切り離され、野が開けた場所に止まると、スローモーションで先生と子どもたちが本当の遠足のように嬉々とした表情で出てくる…。強い人の話、根っから強い人の話であって、弱かった人が状況によって強くなったって話のほうが感動するんだけど、歴史にはときどきこういう「根っから強い人」が必要とされるような、想像を絶する迫害の時代があるんだよなあ。ガス室を作った側の人間や組織のほうに、やはり興味は湧くが、それはテーマの選択の問題であって、外からどうこういうことではないだろう。つらいのは子どもたちに「死」についての授業を施すあたり。そういう教師のつらさ。あとチラチラ出るだけだったけれど、記録を撮っているドイツ兵の撮影隊の存在が、この映画の中でどういう役割りを果たしているのかよく分からないが、気になった。記録に徹しきれるフィルムの非情さか。『地下水道』にも、記録係が加わっていたっけ。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2013-04-14 09:39:13)
その他情報
作品のレビュー数 9件
作品の平均点 8.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.94
このレビューの偏差値 38.75
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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