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審判(1963) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 審判(1963)
製作国仏,伊,西独
上映時間118分
ジャンルドラマ,サスペンス,法廷もの,モノクロ映画,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 やたら広い空間と狭い通路の対比。空間と言うより空虚ですか。会社のオフィスが圧巻。仕事が終わり、みなが帰っていくシーン。ここは天井が高く、Kの部屋は反対にやたら低い。それに法廷のシーンの人々、あれ上の方まで全部本物だったんだろうな。そしてそれらをつなぐ無数の迷路や階段。子どもたちのざわめきの中を追われるように逃げていく。ま具体的な映像世界ということで仕方ないんだけど、もっと「手応えのなさ」みたいなものが、カフカでは欲しい。「世間」はハッキリと逃走を誘うように迫害してくるのではなく、柔らかく微笑みながら次第に身動きできなくしてくるものなのではないか。ラストをダイナマイトにしたのは、現代では直接ナイフで刺してもくれない原爆の時代だということなのかな。煙がちょっとそんな感じだった。ロミー・シュナイダーが鏡とガラスが交互になっている向こう側を駆け抜ける。ここらへんの顔のアップでのセリフのやりとりは緊迫。全体にあおるカメラ、だから天井がいつも抑圧してくる。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2010-11-07 10:55:19)
その他情報
作品のレビュー数 12件
作品の平均点 7.25点
作品の点数分布
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8216.67%
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作品の標準偏差 1.59
このレビューの偏差値 49.01
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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