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《ネタバレ》 ひたすら構図の美。キャシオとの喧嘩のシーン、水を張った酒蔵(?)の美しさ。反射の美しさ。犬が最後に歩く。嫉妬に狂いだしてからは、影が前面に出てくる。本人の影だけでなく日覆い(?)の交錯する線の影から、やがてイアーゴを吊るすことになる檻の影まで。それにしてもイアーゴの情熱の拠ってきたるところは何なんだろう。ただ副官になりたいってだけじゃないんだよね。もっと芸術的衝動というか。砦の上で並んで歩きつつ、たぶらかしていくあたりの丁寧さ。シェイクスピアお得意のところ。人を操る楽しみ。自分が「運命」になる喜び。イアーゴは自分のことをI am not what I amと言い、狂乱のオセロのことをhe is that he isと言う。
【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-10-20 09:40:51)
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