Menu
 > 作品
 > イ行
 > 居酒屋ゆうれい
 > なんのかんのさんのレビュー
居酒屋ゆうれい のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 居酒屋ゆうれい
製作国
上映時間110分
ジャンルドラマ,コメディ,ファンタジー,シリーズもの,小説の映画化
レビュー情報
京浜急行沿線って、なにかいい意味での場末的な雰囲気を残している。消えていく幽霊はなぜ哀れなのか。幽霊ってのがそもそも、死別を自己完結できないとこから来ているわけで、それを何とか納得させたいときに、哀れに消えていく幽霊が必要になってくるのだろう。生き残ったものの後ろめたさ、ってことが底にありそう。舞台が場末ってことがしっくりくるのだ。死別と生別の二人、死別のほうが優しく、生別のほうが冷たい。女同士のほうがなにやら仲良くなっていってしまう。あの世とこの世のけじめが曖昧になる。のりうつったりもする。男にとって、妻も死者も同じものなのだ。演出はあまり奇をてらわないのがよく、鏡の中に座って映る室井滋、時計の振り子越しに夫婦を眺め下ろしたり、転がるビー玉など。トルコの軍楽隊みたいのも聞こえるが、島倉千代子の「愛のさざなみ」が場末感充溢していて嬉しい。くりかえす~、くりかえす~、さざなみ~の、ように~。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2010-03-13 11:58:53)
その他情報
作品のレビュー数 39件
作品の平均点 6.10点
作品の点数分布
000.00%
112.56%
200.00%
325.13%
4410.26%
5615.38%
61025.64%
7615.38%
8717.95%
937.69%
1000.00%
作品の標準偏差 1.79
このレビューの偏差値 52.79
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
居酒屋ゆうれいのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS