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宮本武蔵(1961) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 宮本武蔵(1961)
製作国
上映時間110分
劇場公開日 1961-05-27
ジャンルアクション,ドラマ,時代劇,シリーズもの,小説の映画化
レビュー情報
昭和36年は、もう戦後とも言えなくなってきたときだが、すごく戦後が重なって見える。敗れた者の望郷と、故郷の敷居の高さ、女たちの活力、その中でヤケになっているアプレ青年としてのタケゾーと、女と他国で生活を始める未帰還兵の又八、などなど。原作は間違いなく戦前のベストセラーで、千恵蔵がもうその時代に演じているのだが、映画化するにあたり、上映する時代にふさわしいピックアップがなされるのだろう(吉川英治は本シリーズ第2部完成前に亡くなった)。戦争終わって16年たっていても、人々の心には「戦いの後」のイメージがまだ濃く残されていて、シナリオを編むとき、どうしても背景に立ってきてしまうのだろう。冒頭武蔵が這い進むぬかるみは、昭和の戦争の戦場のぬかるみでもあり、また後の一乗寺の泥田にまで続くぬかるみだ。シリーズの一作目は、主要登場人物紹介を兼ね、それぞれの配置を観客の頭に刻みつける役割りもある。役者があちこちにスタンバイしていく開幕前の緊張のような、ドラマとは別種のワクワクがある。
なんのかんのさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-06-09 09:23:47)
その他情報
作品のレビュー数 17件
作品の平均点 6.88点
作品の点数分布
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315.88%
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6211.76%
7741.18%
8635.29%
900.00%
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作品の標準偏差 1.28
このレビューの偏差値 50.72
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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