Menu
 > 作品
 > ノ行
 > 野火(1959)
 > なんのかんのさんのレビュー
野火(1959) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 野火(1959)
製作国
上映時間105分
ジャンルドラマ,戦争もの,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
戦場を描いていながら、ドローンとした無気力感が全編を覆っている。善玉であれ悪玉であれ、今まで描かれてきた日本軍兵士のイメージとはまったくかけ離れた、だらしのない・みっともない人たち。船越英二、滝沢修、ミッキー・カーチスといった配役の妙。人肉喰いという苛烈な状況を描いても、この監督はユーモア感覚を忘れない。要領の悪さなどを笑わせていく。まあこれがだらしのなさにも通じていくんだけれども。とにかく思想性を抜きにした戦場を描いたということで価値がある。そこから戦争という状況がいかに異様なものであるか、さらにこういう軍隊が必要とされる近代国家がいかに不気味なものであるかが、見えてくる。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2009-10-05 11:56:06)
その他情報
作品のレビュー数 16件
作品の平均点 7.06点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
516.25%
6425.00%
7637.50%
8425.00%
900.00%
1016.25%
作品の標準偏差 1.14
このレビューの偏差値 49.52
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
野火(1959)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS