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吸血鬼(1931) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 吸血鬼(1931)
製作国独,仏
上映時間82分
ジャンルホラー,モノクロ映画
レビュー情報
サイレントじゃなかったんだ。サウンド版的だが、声もときどき入る。字幕なしでつらかったのはセリフよりも文章だった。夢魔にどっぷり漬かる体験。影が動いてきて人間の影と重なる。天井。噛まれた女の表情、苦しい表情から邪悪な表情へ。愛するものへ災いをなすかもしれないという不安の中から、悪がヌッと顔を出す。幽体離脱、縛られている女。自分の死体、その棺からの視線。蓋をネジ釘で止めていく回転作業。顔を覆っているガラスの上に立てられるロウソク、そして運ばれていく空の光景。圧巻ですなあ。これと同時上映でやはりドライヤーの『彼らはフェリーに間に合った』という短編も見たんだけど(火事を出す前のフィルムセンターで、デンマークから借りてのなんかの映画祭だった記憶)、交通安全キャンペーン用の映画。疾走する現代性と死神の古典性が対比されているのではなく、疾走感そのものの中にまがまがしさが感じられるあたりがミソ。たぶんこれが初めてのドライヤー体験。全編疾走している映画で、後に彼の他の作品を見るようになり、その地味さにびっくりすることになる。あの疾走の記憶は正しかったのか今では不確か。
なんのかんのさん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2013-11-13 10:14:30)
その他情報
作品のレビュー数 10件
作品の平均点 7.90点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.94
このレビューの偏差値 51.12
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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