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60年代ってのは、ポップの時代ってことで世界的にトーンが一貫してますなあ。『ナック』『茂みの中の欲望』などイギリスだけでなく、ヌーベルバーグだって、あれポップのバリエーションと見ることが出来るんじゃないか。ヨーロッパの伝統の重みから身軽になりたい、って気分。K・ラッセルの異才もルーツをたどると普遍的なポップという土壌に行き着きそう(本人によるとなんでもジャック・タチ・スタイルを意識したそう)。これをギトギトケバケバに煮詰めていったところに、独特の作家性が生まれたんでしょう。で本編がデビュー作。この人の好きな四角い舞台(ボクシングとか)が、もうこれのローラースケート場で出てくる。式典性。盛装をチャカす。パレードの舞台の歴史劇。それを見ていたヒナ壇がズルズルと後退して…。このひなびた田舎町に英国の自画像を見ているみたい。自嘲でもあるか。ガールフレンドのジュディはこの時代の子ですなあ。長い髪を風になびかせてボーイッシュで健康的で。
【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-02-21 09:51:42)
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