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裸のランチ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 裸のランチ
製作国カナダ,英,日
上映時間115分
劇場公開日 1992-07-04
ジャンルドラマ,SF,小説の映画化
レビュー情報
殺虫剤ドラッグってイメージは面白いのよ。ジュディ・デイヴィスがハーッと息を吹きかけるとゴキブリがポロッと死んで落ちてくなんてユーモアもいいし。タイプライターとゴキブリの合体、きっと文章なら面白かったんだろうと思うんだけど、映像という具体物でいくとシラケちゃうんだなあ。イメージの広がりが止められちゃうというか。昔読んだアイルランドの小説『ドーキー古文書』ってのに、自転車人間てのが出てきて面白かった、あれなんかも実際目で見ちゃうとさほどのことなかったのかも知れない。ユーモアが乾燥しちゃう感じ。難しいんだよね、イメージが具体化されるのが映画の一番の強みのはずなのに、それが弱点にもなっちゃう。本来小説は、映像化され得るものを超えたイメージを文章で組み立てようと試みているんだろうな。で、本作のモチーフ、書くということへの嫌悪感。書くから孤独になるのか、孤独になるから書くのか、っていうようなこと。でもそういう方面に頭を働かすまでに映画に世界の広がりが感じられなかった。映っているとこの外側も、そういう世界が広がってるんだろうな、という確からしさがなかった。主人公の妄想の世界だからそれでいいんだ、っていうのかも知れないけど、妄想ってものこそ際限なく広がっていっちゃうもんなんじゃないのか。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 5点(2012-04-01 10:06:22)
その他情報
作品のレビュー数 45件
作品の平均点 5.09点
作品の点数分布
012.22%
124.44%
236.67%
336.67%
4715.56%
51124.44%
6715.56%
7511.11%
824.44%
948.89%
1000.00%
作品の標準偏差 2.17
このレビューの偏差値 49.81
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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