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《ネタバレ》 天使像があたかも飛翔しているような冒頭のカットには興奮したものだったが、この人の映画は何か「監督の世界観」が出てくるとしぼんでしまう。映像的には白黒場面のカメラがゆらゆら動き回るカットなんかいいところは多いんだけど、それが話の必然性の裏打ちが弱いんで、淡々とし過ぎちゃうっていうか。天使が人間になってつまんなくなっちゃうのは、そういう設定なんだろうが、そのつまんなさの縮小感が映画そのものにも当てはまってしまった。後半なんだかよくわかんないまま悪漢ものになっていって、空中ブランコで荷を運ぶあたり、ちゃんとした活劇もののなかでのアイデアなら、なかなか面白いと感心したかも知れないが、こうヌルヌルした展開の後で見せられると、電球のコードがもつわけがない、などとヒンヤリ見ている己れがいた。
【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-01-22 10:12:49)
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