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皆殺しの天使 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 皆殺しの天使
製作国メキシコ
上映時間95分
ジャンルドラマ,サスペンス,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 部屋から出られなくなる、というより、出るのが怖くなる、って感じ。そこらへんの心理描写が緻密なの。みんなが変だなと思いつつ、自分だけ帰るのは失礼じゃないか、と周囲をうかがったりして、やがて全員の固定観念が強迫観念に成長していってしまう。また召使たちが去っていく感じにも不思議な現実感があって、ストライキをしてやろうなんて意気込んでるわけでもなく、けっこう申し訳ながったりしながら去っていく。あんたはどうすんの、なんて会話がすごくリアル。有り得ない世界を精密に構築していくとなると、もうこの監督の独壇場だ。「黄金時代」にも、ブルジョワの生活の外に、岩山やら雪原やらの酷薄な世界が広がっているイメージがあったけど、そういった外部を目にしてしまうことをこのブルジョワたちは怖れたんじゃないか。出るのが怖くなって、立て籠もったとも言えるのじゃないか。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 9点(2007-12-27 12:21:35)
その他情報
作品のレビュー数 10件
作品の平均点 7.60点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.43
このレビューの偏差値 56.86
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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