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サスペンスものは、謎解きの部分がどうしても説明的になってしまうのがネック、でもだからといって説明をイメージ的に済まされちゃうと、気分だけの映画になって、理解力の弱い人間は困る。ええと、乾燥機の中でゴトンゴトンまわってた死体はけっきょく何だったんだっけ? それにしてもヒロインの最初の恋人が若松武で、今の旦那が豊川悦司とは渋い。まあつまらなかったんだけど、何かいいところを見つけないとこれにかけた費用と時間がもったいないという吝嗇家の執念から懸命に思い起こすと、宗教団体の電話のシーン、滝沢涼子が闇の中から出てくるあたり、セリフの前と後に間を持たせて無機質感を出す工夫、などが絞り出された。ビデオ画面を映画に取り入れるようになったのはいつごろからだったか。このころはそろそろ「安易」という感じになってきたとノートには記されている。現代を感じさせる画にはなるんだけど。
【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 5点(2010-10-03 08:23:20)
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