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濹東綺譚(1992) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 濹東綺譚(1992)
製作国
上映時間116分
劇場公開日 1992-06-06
ジャンルドラマ,ロマンス,小説の映画化,エロティック
レビュー情報
カツラってとこが新藤さんの解釈なんでしょうか。原作は、古風な世界にタイムスリップしたような気になるところを「綺譚」と表現したんで、断髪じゃ根本的に作品を組み替えていることになる(原作で確認しなかったけどそうだよね)。ラストの男も、ただ静かに去るんじゃなく、こっちでは嘘をつく。男と女の落差を、戦後篇で引っ繰り返していくところが、新藤さんの視点。沈潜していく男と元気になっていく女。荷風的な陰影なぞクソ食らえと、とにかく自分の世界に力業で持っていき、昭和史へ強引に引き伸ばしていく。自分の世界に持っていくのも映画作家としてアリだろうが、そこには原作との格闘があってほしい。これはただ原作の上に自分の絵の具を塗り重ねただけなんじゃないか。玉ノ井に導かれていくとこは、もっともっと時間を掛けてやってもらいたいのだが、つまりそういうところに味わいを求める映画じゃないのね。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 5点(2012-05-07 09:50:42)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 6.43点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.29
このレビューの偏差値 41.46
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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