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興味深かったのは、剣闘士による歴史の再現劇いうとこ。そういえばギリシャ劇でも昔は、戦闘の殺戮シーンでホンモノの人間を使ったっていうのを聞いたことがある。これの思想を広げていけば、戦争のテレビ中継を期待する大衆論につながっていくだろう。でもこの映画はそういう大衆をそれほど批判してはいなくて、後半はその大衆の支持が主人公の補強に使われている。この大衆の浮気っぽさを織り込めばもうちょっと味わいが深まるのに、ここらへんが大衆相手のハリウッド映画の限界か。ラッセル・クロウよりホアキン・フェニックスのほうがもうけ役で、「なぜ父上は私にない美徳ばかりを挙げるのか」なんてあたりのコンプレックスぶりがいい。しかしあの皇帝の最期も、なんかマヌケだったなあ。
【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-09-28 14:42:02)
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