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息子のまなざし のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 息子のまなざし
製作国ベルギー,仏
上映時間103分
劇場公開日 2003-12-13
ジャンルドラマ
レビュー情報
《ネタバレ》 カメラが観察者の視線となって少年に張り付く。見てどうしようという前に、見ずにいられない力が働いている。復讐とかなんとかじゃなく、この見たい衝動。見抜きたいのは、罪の自覚があるのかないのか、ただそれだけ。その緊張がすさまじい。ふっと語る、おまえが殺したのは私の息子だ、のスリル。激しい追っかけ合いの後、でも戻ってきて立つ少年、言ってみればこの瞬間のための映画であって、ここから罪と向き合った本当の罰が始まるんだなあとか、ここに立たざるを得ないまでの彼の孤独を描いてたんだなあとか、それ以前に男を父として尊敬し始める描写の蓄積が生きてくるんだなあとか(敷石と車の距離を目測で言い当てる)、それらもろもろが、この立ち尽くす少年の一点に集中する。いい映画なんだけど、一つこの監督困るのは、手持ちのカメラを振り回すでしょ、前の『ロゼッタ』の時も軽い船酔い状態になっちゃったんだけど、本作では重い船酔い状態でウッウッとこらえながらの鑑賞となり(なにせ10分あたり150円払ってる勘定なので、あと150円ぶん、あと150円ぶんと頑張ってしまう)、終わってすぐトイレに駆け込んで昼に食べたグラタン吐いた。だから次の『ある子供』はDVD出るまで待って家で見たの。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2008-04-29 12:20:15)
その他情報
作品のレビュー数 30件
作品の平均点 7.07点
作品の点数分布
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413.33%
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6620.00%
71343.33%
8310.00%
9310.00%
1026.67%
作品の標準偏差 1.36
このレビューの偏差値 49.64
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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