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女の中にいる他人 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 女の中にいる他人
製作国
上映時間102分
劇場公開日 1966-01-25
ジャンルドラマ,サスペンス,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
降り続く雨で、湿っぽいトーンが決定される。室内の陰影の味わいは横からの光が主になっているのだが、全体がモワーンとなにやらタレコメてる感じ。つまり湿っぽいのだ。フェイドアウトの多用も、その湿度上昇に関与してるか。あと顔が二つ以上、向きを変えて画面を埋める構図。妻と小林君。焼き場で草笛光子と小林君が何となく気になりあうシーンなど、いわゆるサスペンスの興奮とは微妙に違うような、でもやはりサスペンスの一種なのか、いい。停電の最中に告白しちゃうシーンもあったな。顔を合わせたがらない人々。まず観客はこの男と事件の関係をいろいろ想像するサスペンスがあり、次にそれがバレるかどうかというサスペンスがある。このつながり具合が、も一つうまくいってなかったようにも思う。それに題名がちょっと喋りすぎてる。輪郭線がにじむような画像処理など珍しいこともやっており、花火の夜の風景はストレートに美しかった。花火の音の効果もよろしい。次の『ひき逃げ』とともにこれは珍しいサスペンスものだが、気の弱い男としっかり女、という基本線は成瀬の本道だったわけだ。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2011-03-21 10:09:01)
その他情報
作品のレビュー数 19件
作品の平均点 7.11点
作品の点数分布
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200.00%
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415.26%
5210.53%
6210.53%
7526.32%
8842.11%
900.00%
1015.26%
作品の標準偏差 1.37
このレビューの偏差値 49.44
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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