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乱れ雲 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 乱れ雲
製作国
上映時間108分
劇場公開日 1967-11-18
ジャンルドラマ,ラブストーリー
レビュー情報
《ネタバレ》 終盤、司葉子の心が乱れてからが凄い。それまで明晰な展開で持ってきてて、ここで画面を混乱の酩酊に一気に導く。加東大介の居どころを尋ね続ける森光子の電話、司の廊下の往復、じゃれ合っている新婚客のカットが飛び込み、時計のチクタク音が持続し、割れる茶碗、広い風景に変わって心中捜索の人々。危機感がスーッと滲みてくる。階段の上下で見つめ合い、車中の人となる。バックミラーから見つめてくる運転手の顔(雨のときの雨宿りの二人の男を思い出す)、長い長い通過貨車、そしてゆっくりくねっていくと現われる事故車、さらにくねって旅館に到着し、救急車も到着、担架の怪我人と泣く妻、ここで初めて司が「ごめんなさい」とセリフを吐く。なんかメロドラマの核心を満喫しましたなあ。世間が無表情に周囲を取り囲んでいくなかで、二人がおずおずと、時に緊張し時に馴れ馴れしさを装いながら、近づいていく。新婚旅行の回想では間に合わなかったバスが、この二人の雨のときは意識して去らせていく。そして武満の音楽が入り込んでくる的確さ。もっとこのコンビに作品を作っておいてもらいたかったなあ。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2011-04-30 12:20:47)
その他情報
作品のレビュー数 23件
作品の平均点 7.13点
作品の点数分布
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114.35%
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6626.09%
7417.39%
8417.39%
9313.04%
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作品の標準偏差 2.01
このレビューの偏差値 52.16
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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