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錨を上げて のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 錨を上げて
製作国
上映時間140分
劇場公開日 1953-07-15
ジャンルコメディ,ミュージカル,ロマンス
レビュー情報
ケリーの調子のよさ・プレイボーイ風とシナトラの弱気との対比。そしてアメリカ映画は、調子のよさのほうを最終的には肯定していく。くよくよするシナトラはあくまで脇。全体を覆うのはなぜかラテンの雰囲気で、「ジェラシー」あたりから入り込んできたのか。とにかくラテンは調子がいいから。話的にはもつれる四人の心の動きが見どころになってる。ミュージカルとしては、姫と山賊のナンバー。俯瞰で窓辺から見下ろす姫の視線で始まって、ラテン風の踊りがあり大袈裟に跳んだり滑り降りたりして現実の二人の抱擁に至る、っての。去ったあとの赤い床に赤い花。この時代のギトギトしたカラーがなぜかいいんだ。真赤な唇に真っ白な歯。そして真赤な花。あくまで人工の色彩で、世界全体のリアリズム離れをうまく誘ってくれてる。普段のようだが普段じゃない世界。おっと忘れてならないのは、やや強引な挿話で、「トムとジェリー」のジェリーとタップダンスするとこ。手をつないでいるところでは、ちょっとジェリーの腕が伸びすぎちゃってた。二人並んで踊るってのが基本なんだろうな。重なるとき美しいから。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2011-08-17 10:08:18)
その他情報
作品のレビュー数 10件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.00
このレビューの偏差値 50.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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