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《ネタバレ》 国やぶれた経験のある国民には、さらに“分かる”話だなあ。社会の激変のショック、価値観の変転、かつての“よき国民”の哀しみ。そういったことも、こうやってやっと笑えるようになりました、って映画を作った心理からして、よ~く分かるなあ。かつて東ドイツの中に西ベルリンがうたかたのように存在していたように、滅んでいく東ドイツの中で、うたかたのような東ドイツの部屋が死守されていく。ユーモアあふれる歴史修正主義者たち。窓からコカコーラの広告が見えると「実はコーラはドイツ生まれで、このたび提携の和解が成ったのだ」という歴史が捏造される。傑作なのが統一の解釈で「競争のない理想の国を求めて、西の難民が東へ流れ込んできたのだ」ということになる。しかもこれは単にジョークだけでなく、これから競争社会になっていくだろう統一後ドイツへの批評にもなっているわけだ。
【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-07 12:21:26)
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