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チャップリンの殺人狂時代 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 チャップリンの殺人狂時代
製作国
上映時間125分
ジャンルドラマ,サスペンス,コメディ,モノクロ映画,犯罪もの
レビュー情報
戦前『独裁者』を撮ったチャップリンとしては、戦後反対方向から眺める必要を感じたのだろう。あの時代の狂気を生み出した責任を独裁者一人に負わせてはいけない、それの協力者であった我々社会の“妻や子を養うための「ビジネス」”を分析しよう、という姿勢。この態度は間違いなく正しい。撮影当時始まっていた冷戦下では、資本主義への疑いは当然レッドパージに引っかかるものとなった。本作で一番とんがった部分は、かつて貧困から救った娘が軍需会社で立ち直っている、という皮肉だったと思うんだけど、そこを描くチャップリンの切れ味が弱いんだ。裁判を彼女が涙ながらに傍聴しているシーンが入り、センチメンタリズムに流されてしまう(彼の映画で繰り返される「美女に感謝される」というモチーフは、切り捨てられないほど心の根になっていたらしい)。そもそも最後の演説から逆算して作られたような映画で、いつもの切れ味がなく、会話体のシナリオがうまく書けない欠点もハッキリした。結婚式場での逃げ隠れの出入りなど、サイレント的な部分でのみイキイキする。作品評価としては悪くなるが、テーマに対する作家の誠実さも考慮するなら、点数はもっと上げなければならない。
なんのかんのさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-15 09:43:58)
その他情報
作品のレビュー数 67件
作品の平均点 6.94点
作品の点数分布
011.49%
100.00%
200.00%
322.99%
434.48%
51014.93%
6913.43%
71623.88%
8811.94%
91319.40%
1057.46%
作品の標準偏差 1.98
このレビューの偏差値 45.03
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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