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雪之丞変化(1963) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 雪之丞変化(1963)
製作国
上映時間113分
劇場公開日 1963-01-13
ジャンル時代劇,リメイク,小説の映画化
レビュー情報
じめじめした復讐譚をカラッと乾燥させたモダンの美に変えている。後の東宝での金田一ものを予告するよう。といってパロディではなく、人生の裏街道の人たちが彼らだけで一つの社会を作っているという面白さは生きている。歌舞伎の白浪ものに通じていくような確かさがあり、無理をしている余計な力みがない。監督にとってはこれが一番自然と思わせる確かさ、これが大事だ。スター総動員のお祭り映画で、それぞれの役者にどう役を割り振ったか、という楽しみもある。義賊・闇太郎に憧れる小者・昼太郎なんてふざけた三枚目を雷蔵にやらせたり(せっかく義侠の行動しても成果はライバルのものと思われてしまう)、山本富士子のお初姐御もいい。ちょっとイメージと違う役を配して、それがハマる楽しさ。この監督は基本、こういう遊びの映画で溌剌とする。こういう映画のときとりわけ自在にやってる気持ちよさが感じられる。セットのデザイン的遊びも一級で、昼太郎が義侠をする貧民窟の路地を屋根から捉えたカット。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-19 10:00:01)
その他情報
作品のレビュー数 14件
作品の平均点 6.29点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.39
このレビューの偏差値 58.94
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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