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はたらく一家 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 はたらく一家
製作国
上映時間65分
劇場公開日 1939-03-11
ジャンルドラマ,モノクロ映画,ファミリー,小説の映画化
レビュー情報
プロレタリア文学の原作を成瀬が撮る、なんて珍品の予感のある映画だったが、これがちゃんと成瀬の映画になっている。時代の変化と世代の交替との微妙なズレの中で生まれてしまう摩擦、それがときにぶつかり合いはするけれど、でも何となくズルズルして、回避できれば回避したいというニュアンスが滲むところが、いかにも成瀬。社会の貧困には直接の関心は向けないで、貧困によって困惑する庶民への共感の方が前面に出てくる。相談に乗ってはくれないが、愚痴は聞いてくれる、って感じ。成瀬の映画ってだいたいそうでしょ。徳川夢声が同僚に「これがグレてるんなら意見のしようもあるんだが」って愚痴るあたりなどいいし、子どもたちがかたまって歩いているのを、親が後ろから見るシーンもいい。原作は知らないが、自分の得意な世界にうまく脚色していったのだろう。ラストのでんぐり返しは、あれは若い力の発露と見るべきなのか、それとも屈折と見るべきなのか。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2008-03-19 12:19:59)
その他情報
作品のレビュー数 4件
作品の平均点 6.50点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.50
このレビューの偏差値 70.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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