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フライ,ダディ,フライ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 フライ,ダディ,フライ
製作国
上映時間121分
劇場公開日 2005-07-09
ジャンルドラマ,スポコンもの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 韓国版を先に見ていたので、その比較を中心に。結果的に韓国版の方がおもしろかったのだが、これは、日本版の欠点を研究することができる、後発の強みだろう。
まず、テンポが悪すぎる。導入部がやたらに長くてもたもた。韓国版だと、開始5分程度で、病院で教頭と話し合う場面(夜中の病院の暗さが、主人公の心情にオーバーラップして、実によいシーン)になるのだが、いったいそこまで、何分かかってるんだろう。
それと、画面のトーンが、全体に鮮やかすぎて安っぽい。堤真一と岡田准一が並んで木の枝に座り、語り合う大事なシーンのバックが、異常に鮮やかなオレンジとブルーのコントラストの夕映えで、まるで書き割り。せっかくのいいシーンがコントのようになってしまった。
なにより、堤真一がかっこよすぎるのが一番の敗因。もともと背が高く、体つきも締まっているし、トレーニング前とトレーニング後の差があまり見えない。一度も脱がないし。
岡田准一はかっこよかったけど、やはり堤真一よりも小柄なので、そのあたりで損をしている。それに高校生には見えないやね。仲間のほかの子たちもそうだけど。
韓国版では、須藤元気の役は二枚目のお坊ちゃんタイプ(でも筋肉隆々)の子がやっていて、原作通り、テレビのインタビューにすごく感じよく答える、というシーンがあったんだけど、須藤元気じゃ、まるでチンピラみたいで、当然そういう表向きいい子ぶりっこのシーンもなし。
主人公がかっこよくて、敵役がわかりやすい悪人面っていうのも、物語を浅くしている。
韓国版は、主人公が走るシーンのスピード感がよかった。音楽もよくあっていたし、バスと競争する最初のクライマックスも、屋台のおじさんが水を手渡したりと、小技もきいていたし。日本版は、走るシーンのカメラワークが凡庸で、つまらなかった。
妻と娘が内緒のトレーニングを知ることになるシーンも、日本版は時系列順に出てきて、おもしろみがないが、韓国版は、最後にネタバラシをするので、カタルシスがある。
岡田クンのファン以外には、かなりびみょーなでき。
yhleeさん [DVD(邦画)] 4点(2007-07-27 10:18:49)
その他情報
作品のレビュー数 34件
作品の平均点 5.29点
作品の点数分布
000.00%
112.94%
200.00%
312.94%
4823.53%
51132.35%
6617.65%
738.82%
8411.76%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.52
このレビューの偏差値 44.43
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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