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《ネタバレ》 兄は智恵子を殺したのか、事故だったのか。
結局明確な答えは出していないと思える。 裁判が進み自分の証言が受け入れられつつあり、この裁判は自分の勝ちと信じ始めた兄は無罪放免となって家に戻った後のことをあれこれ浮かれて弟に接見中に話す。 これは自分のうそが通って無罪になりそうだと浮かれていたのかそれとも本当にやってないからほっとして浮かれたのか。 裁判の最後、弟の証言で兄の実刑が確定したのだが、あれが真実を語ったのかそれとも偽証だったのか。 兄は智恵子に好意を寄せていた。 その智恵子は弟に好意を、そして弟を通して東京にあこがれていた。 事件の前夜弟は智恵子の部屋に上がりこみ関係する。 夜遅く帰り兄に居酒屋で智恵子と食事し智恵子が以外に酒がいける口だなどとうそをつく。 兄は智恵子と弟の間で何かがあったと感じ取ったはずだ。 そして翌日事件は発生した。 後に智恵子が酒が飲めないことを父親から聞いた弟は当然それを知っていた兄があの時何も言わなかったことに恐怖を覚えたろう。 その描写がうまい。 橋のゆれ、心のゆれ、なにもかもがゆれている。 役者の演技がわざとらしくなくうまい。 素直に映画に入り込めた。 演出も良い。 【称えよ鉄兜】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-09-14 04:38:50)
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