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わらの犬(1971) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 わらの犬(1971)
製作国英,米
上映時間118分
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス,小説の映画化,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 すごくいいと思う。っていうかすごく暴力的。
村の雰囲気がいいね。寂れている感じ。
みんなが顔見知りで、酒場に集まっているのがいい。
こういう「小さな村」をテーマにした作品は、そこに渦巻く人間模様を描いているのが良い。
でもこういう人たちっているよね。
その人と二人で話している時は親切そうな人なんだけど、その人が集団になった瞬間になんだか自分がバカにされているように感じる時ってない?
それがこの作品で描かれていて、自分としてはとても惹き込まれた。
相手の連中は集団意識を持っていて、それを敵にした時に、その「集団」ってとても怖いと思った。
施設に入っていたノッポのお兄さんが、いつも何かに怯えていて、とてもシュールで怪奇的な良いキャラを出していて好きだ。
子供が楽しそうに遊んだり、パーティーではしゃいだりしているが、しかし村の大人たちのドロドロとした人間像の闇の部分をまだ知らないのだ(いやむしろそれが自然で、それがこの村の雰囲気なのかもしれない)。
そのギャップが面白いと思う。
しかしこの作品、暴力にかけては「本気」だ。
主人公の奥さんが男に襲われるシーンがとてもエロティックに描かれている。
連中の中に一人だけ不気味な笑い方をする人がいる。
その笑い声が外の暗闇から聞こえてくるのは怖い。
散弾銃を棒で「コツン」ってやるのが気持ちよかった。
なんか「ホームアローン」をめちゃくちゃ暴力的にした感じかな?
終わり方が印象的だ。
「帰り道が分からない」というセリフが、起きてしまったことの重大さを物語っているように感じた。もう戻れないんだ。
あんな事が起こってしまった後での主人公のやけに落ち着いた(あるいは高揚した)笑みには考えさせられる。逃げていた自分が変われた達成感みたいのもあるかもしれない。
でもあの「帰り道が分からない」ような、闇に消えていくような終わり方は、やはり暴力の虚無、虚しさを表しているのかもしれませんね。
僕はこの作品を観ると、村の雰囲気から「バイオハザード4」を連想してしまいます。
邦題が良いです。。。
ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-31 00:44:42)
その他情報
作品のレビュー数 72件
作品の平均点 6.54点
作品の点数分布
011.39%
100.00%
211.39%
322.78%
4811.11%
51013.89%
679.72%
71926.39%
81520.83%
945.56%
1056.94%
作品の標準偏差 1.99
このレビューの偏差値 53.67
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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