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ラブリーボーン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ラブリーボーン
製作国米,英,ニュージーランド
上映時間135分
劇場公開日 2010-01-29
ジャンルドラマ,サスペンス,ファンタジー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 とても映像が綺麗で感動的なファンタジー映画だと感じました。
すごくスピリチュアルな世界観で作られてると思います。
ただとても深刻な社会問題を扱っているためそれをファンタジーで答えを出すところが難しいです。
警鐘を鳴らしているのだとは思いますが、美しすぎるファンタジーを前にするとその深刻さの現実味が薄らいでしまう恐れもあります。
しかしあまりに美しい風景は自分の理想のファンタジー世界でした。
これほど美しい風景が出てくる映画を僕は知らないと思います。
美しすぎる映像の反面で見たくないと思う場面や心臓に悪い場面もあります。
生々しい場面です。
もしかしたらピータージャクソンのスプラッタ癖が少し出ちゃいました。
スタンリートゥッチの演技はなかなか真に迫ってました。
犯人の考え方や、犯行前にテンパってる表情など、リアルすぎます。
警鐘を鳴らしていますが、
地下に性癖を持ち込む人やペド愛者も興奮させてしまいそうな内容です。
ヘンリーダーガー系の変人も悦んでしまいそうなドールハウスや子供玩具、楽園計画など独特の世界観があります。ある男が自分の性的な欲求を計画的に実現するように描かれる場面は変な啓発的なところがあってその影響力を考えると少し危険です。
少女の魂が光の楽園へ向かって歩いてゆくのと、男が自分の性的な楽園を実現させようと計画するのは対比的で面白いです。
温かく少女の内面世界を描き、魂の交流をユニークに描いたファンタジーはヒーリング効果が高くて素晴らしいです。
ただし問題もあります。「復讐や報復は人がする事ではなく神(自然)がするのだ」というのがスピリチュアル的な考え方としてあるみたいです。この映画はスピリチュアル映画らしくそれを尊重してるんだと思います。
でも映画だから最後は人間によって正義が下されれば良かったのに。
犯人には人間による制裁が欲しかった。
ヒーリング度が高い映画なのに危険な影響力も少しある不思議な映画です。
光が圧倒的に強いですが影も濃いです。
はたして自分は綺麗な世界観だけで高得点をつけていいものか迷います。
ゴシックヘッドさん [DVD(吹替)] 8点(2012-03-05 22:44:56)
その他情報
作品のレビュー数 61件
作品の平均点 5.36点
作品の点数分布
000.00%
111.64%
246.56%
3711.48%
469.84%
51118.03%
61321.31%
71524.59%
823.28%
911.64%
1011.64%
作品の標準偏差 1.86
このレビューの偏差値 57.66
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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