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ウォーリー のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ウォーリー
製作国
上映時間103分
劇場公開日 2008-12-05
ジャンルSF,ラブストーリー,コメディ,アドベンチャー,ファミリー,ロマンス,CGアニメ
レビュー情報
《ネタバレ》 これは単なる2001年宇宙の旅のオマージュ的作品ではない。

この時代はすべてがオートマで、命令絶対主義の環境である(人間の命令は機械は絶対守らなければいけない。未来人の生活はほぼずっと機械と接する生活だから、人間である自分の命令は絶対とおる環境にある。)これは人間の思考停止を意味する。人間は命令するというよりは選択しているだけに近いからだ。
こんな時代、地球にいるウォーリーは昔の地球人の映像もみていたりすることから、未来人よりもよっぽど人間的である。人間よりもよっぽどマニュアルな存在なのだ。ウォーリーは一部が壊れても部品を取り換えるだけでなおる場面があるが、これはマニュアルの最大の特徴である"柔軟性"を表している。
物語は進み、オートマ(未来人も含め)はマニュアルの象徴、"手"を媒介にして人間本来のあり方をしることになる。ツラトゥストラの音楽がながれ、船長が自らの力で歩く瞬間は、何百年ぶりにオートマからマニュアルとなる、文字通り人類の大きな一歩なのである。
そのきっかけがウォーリーという機械によるというのも皮肉的である。
そして物語終盤には、命令絶対主義にも関わらず、イブは最後には命令を拒否することを覚える。
マニュアルの最大の特徴、"柔軟性"を身につけた。これこそが本来的人間の姿である。

この映画は単に環境問題を扱っているものではない。
norainuさん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2009-01-11 01:18:13)
その他情報
作品のレビュー数 155件
作品の平均点 7.23点
作品の点数分布
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92012.90%
10106.45%
作品の標準偏差 1.51
このレビューの偏差値 53.42
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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