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《ネタバレ》 一日のうちに二度、通しで観た映画は久しぶりです(人生初かも)
いやー、面白かった! サブスク嫌いの自分がこれだけのためにネットフリックスに加入した意義がありました! そしてこれはまさに樋口真嗣の映画。いつも通りの彼の短所と長所が見事に現れています。 人間描写の拙さとドラマの薄さに関しては多くの観客が抱いた不安通りの実力をいかんなく発揮し、 特撮とCGに関しては期待をはるかに超える映像を提供してくれる。 樋口真嗣の映画はこれでいい。いやむしろ、今回はこれ「が」いい! 75年版の主役は、当初高倉健ではなく菅原文太に打診されていたそうです。 しかしシナリオを読んだ文太さんは「この映画の主役は新幹線じゃないか。俺が出る意味はない」と断りました。 まさにこの「主役は新幹線である」という言葉こそが、1975年版、2025年版に相通じる「新幹線大爆破」の本質でしょう。 走る新幹線はもちろん、並走する二つの新幹線、編成を崩す新幹線、傷を負う新幹線、そして最後に吹き飛ぶ新幹線… この作品は、樋口監督は、実際には絶対に見られない様々な新幹線の姿を大迫力のリアルな映像で見せてくれました。 下手にウェルメイドな人間ドラマなどもって来られてそちらに時間をとられるよりは、ステレオタイプな人間が浅い人間ドラマを演じてくれた方が、「主人公」新幹線の活躍がたっぷり味わえるというもの。 そしてその映像に、自分は二時間酔いしれる事が出来ました。 だから今回は樋口真嗣監督ゆえの短所もひっくるめて、大傑作だったと思うのです。 【大鉄人28号】さん [インターネット(邦画)] 9点(2025-05-19 13:52:56)
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