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《ネタバレ》 正直、戦争映画はあまり好きではないけれど公開直後すぐにツイッターのTLであまりに評判が高いので観に行くことにした。
チケットを予約しようにも最寄りの劇場はほぼ満席、慌てて他の劇場で予約したがばんばん席が埋まっていって焦った。 それほどまでに評判の高い映画なんだな、と驚きつつでも戦争ものはなあ…とまだ重い腰をひきずるような気持ちで観に行ったという。 始まって数分で引き込まれていた。冒頭、少女のすずが荷物を壁にもたれかけて背負いなおす細やかな動作だけで「これは期待できる」と確信した。 気付いたらすずさんと和美ちゃんのあのシーンで思わず「あっ!」と声をあげてしまっていた。 それくらい周囲の環境を忘れるほどに物語にのめり込んでいたのだ。 観終えたあとは滂沱、滂沱。なんだこの映画は最高か、こんなん絶対名作どころか後世に残るだろ…滂沱。 映画館から出たあと視界に飛び込んできたビル群と煌びやかな夜景、豊かな現代のいまの私達の暮らしとのギャップに まるで自分がタイムスリップしたかのような感覚に捉われたのも驚き。 細かなところでん?これはなんだ?どういうことなんだ?なんでノートの端っこが破れてるの?すずさんの持っていたあの紅はなに? リンさんの描写がすずさんと何か関係めいてるわりに中途半端なのはなんで??と原作にも興味がわき 全巻揃えて読んだらこちらでもリアルに「あっ!?」と声をあげてしまっていた。 うっかり周作さんの秘密を知ってしもうた…w ともかく、私はこの作品のラストの描写でいままで某『火垂るの墓』で背負わされていた戦争映画の孤児に対する 鬱々とした感情が昇華され心から救われる思いがした。 『この世界の片隅に』は人間を信じられる映画だと思う。 【どぶん子】さん [映画館(邦画)] 10点(2017-07-18 22:58:31)(良:2票)
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