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ひき逃げ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ひき逃げ
製作国
上映時間97分
劇場公開日 1966-04-16
ジャンルドラマ,サスペンス,モノクロ映画,犯罪もの
レビュー情報
《ネタバレ》 いやいや、この成瀬作品も面白かった!
成瀬らしからぬサスペンス作品。

高峰秀子が疲れ果てた未亡人を演じ、司葉子が若い燕に振り回される惨めな有閑マダムを演じている。
可憐な役回りを演じていた若き頃の司葉子しか知らなかったので、それだけでも新鮮味があった。

高峰秀子は、ひき逃げにより殺された我が子の無念を晴らす為、加害者の家に家政婦として忍び込み、復讐の機会をうかがう。
しかし、その家庭には殺された我が子と同い年の子供がいた。
そしてその子供が死んだ我が子に重なり、かわいくて仕方ない。
最初は殺してやろうと家に乗り込んだものの、どうしても殺せない。
しかし、ひき逃げをした罪悪感から、犯人の女性は我が子と無理心中してしまう。

とまあ、こんな感じで見事なサスペンス仕立てなのである。
成瀬監督が撮り慣れぬサスペンスを撮ったということで、不安な気持ちもあった。
しかし、観終えてみると、そこら辺のサスペンス映画(例えば野村芳太郎とか)なんかよりも、ずっと出来が良い。

成瀬監督の様な巨匠ともなると、作ろうと思えばどんなジャンルの映画でもちゃんと撮れてしまう。
やっぱり成瀬監督は凄かった。
にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-12-24 18:44:07)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 6件
作品の平均点 7.50点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.50
このレビューの偏差値 70.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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