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裸の十九才 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 裸の十九才
製作国
上映時間117分
ジャンルドラマ,モノクロ映画,犯罪もの,青春もの,実話もの
レビュー情報
《ネタバレ》 新藤兼人監督の作品はそれなりに観てきたが、本作が個人的には一番。

主人公の生い立ちを丁寧に描くことで、暴発する要因となった背景が浮き彫りにされている。

集団就職で東京に出てきたが、仕事から何から全てがうまくいかず、歯車が狂う。
だがそれはきっかけに過ぎない。
主人公が暴走し、連続殺人を犯すに至った根本的要因は、その生い立ちにあった。

不遇な生い立ちを経て大人になった人間は、一生、その不幸な生い立ちを背負い続けねばならない。
それを、監督の新藤兼人は訴えたかったのだと思われる。
勿論、不幸な生い立ちを経験した全ての人間が殺人を犯すわけではない。
だが、大なり小なり、社会で疎外感を感じるであろうことは、想像に難くない。

ただその一方で、目を覆いたくなるほど凄惨なシーンが、主人公の生い立ちを描く部分において沢山出てくる。
これにはさすがに暗い気持ちになった。
暗い気持ちになる映画は、あまり好きではないが、作品の重厚さとメッセージ性の強さが秀でているので、映画として十分に楽しむことができた。
にじばぶさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-11-23 23:42:27)
その他情報
作品のレビュー数 3件
作品の平均点 7.33点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.47
このレビューの偏差値 35.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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