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キューポラのある街 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 キューポラのある街
製作国
上映時間100分
劇場公開日 1962-04-08
ジャンルドラマ,シリーズもの,モノクロ映画,青春もの,小説の映画化
レビュー情報
日本映画オールタイムベストなどで常連の『キューポラのある街』、やっと観ることができた。
所得倍増計画と叫びながら、日本中がこれから経済を盛り立てようと勢いづいていた時代、東京隣りの川口では、その時代の波に飲み込まれ、鋳物で生計を立てていた川口の人々は、あらゆる面での新陳代謝を余儀なくされていた。

そうした激動の昭和史を語る上で、本作はこれ以上ない作品と言えよう。
当時の、下町に住む市井の人々の暮らしを事細かに描きつつ、そこに生活する人々の希望や悩みを、実に丁寧に描いている。

主演の吉永小百合は、まだ幼さが残り、元気溌剌とした演技で、スクリーンを縦横無尽に駆け巡る。
昔かたぎの職人の失業など、現実的で暗い題材を扱いながらも、こうした吉永小百合の天真爛漫たる明るさが、見事なコントラストでもって浮かび上がっていた。

希望をもたせるラストも見事で、実によくまとまった名作だとは思うが、吉永小百合が個人的に好みではないという部分と、優等生すぎる内容に関しては、やや不満を感じた。

吉永小百合が主演をしている時点で、骨太な内容を求めるのは無理があるかもしれないが、もう少し見応えのある土くさい作品だったら、どうなっただろうか、と無いものねだりな興味がわいた。
にじばぶさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-02-19 01:01:15)
その他情報
作品のレビュー数 45件
作品の平均点 6.24点
作品の点数分布
012.22%
112.22%
212.22%
312.22%
424.44%
5613.33%
61431.11%
7817.78%
848.89%
9511.11%
1024.44%
作品の標準偏差 2.10
このレビューの偏差値 49.45
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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