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《ネタバレ》 いかにも幸せそうな家族を演出する父親。
それに嫌気がさして家出をし、商売として他人の家族を演ずる長女と次女。 結局、どちらも演じているわけだから、観ているうちに頭が混乱してくる。 っていうか、“演じている”と言っても、所詮は現実社会での出来事なわけだから、そう深刻に考えなくたって良い。 深刻に考える必要のないことを、本作は2時間半以上もかけてじっくり描く。 だからテーマとしては、特に興味を持てなかったが、話の展開がスリリングで、しかも刺激的なシーンが多いから、飽きさせない。 サスペンスとして観れば、満足に楽しめる力作。 だけど、何かを問題提起しているかと言えば、案外そんなでもなく、薄っぺらい印象はぬぐえない。 長女の吹石一恵が気色悪くて個人的に苦手だけに、次女の吉高由里子の存在が救いになった。 吉高由里子は、生意気な感じがハナにつくが、制服も似合っているし、腕はスベスベだし、何だかんだ言って好きになってしまった(笑)。 ラストの解釈はとても難しい。 結局、最初は地味な存在だった次女が、みんなを戒めて旅立っていくわけだが、そのほかの3人は、一体、最後にどこに辿り着いたのか。 なんか判然とせず、すっきりしないラストだった。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-11-08 02:08:32)(良:1票)
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