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《ネタバレ》 ソフト化されておらず、貴重極まりない成瀬巳喜男監督作品の一つ。
題名の通り、題材は思春期に関するもので、特に思春期を迎えた男女が遭遇する“性”の問題を扱っている。 時代を実によく反映した作品で、現代の感覚からすると、“性”というものに関する取り組み方や意識の持ち方に、あまりのズレを感じ、古臭さは否めない。 だが、そういった古臭い題材を扱っているにも関わらず、そこはさすがの成瀬監督作品だけあって、無難に楽しめてしまうところがまた凄い。 主演は久我美子で、純情可憐を画に描いた様な少女役を演じている。 違和感なく自然に演じており、まさに適役といえよう。 ラストに久我美子がショックからいきなり立ち上がるところは、唐突さを感じた。 戦後間もなく作られたという時代背景を考えると、これ以上“性”という題材に関して深く切り込むのは不可能だったのではないだろうか。 そこら辺りの事情が、本作の終わらせ方、そして作品全般に歯がゆさと不自然さをもたらしている気がした。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-02-27 00:35:04)
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