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朧夜の女 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 朧夜の女
製作国
劇場公開日 1936-05-14
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
実に身に迫るお話・・・あー、怖い。

戦前の東京の風景、戦前の江戸っ子とそのおかみさん、実にいい味が出ている。
1930年代中盤の日本映画というと、とかく真面目すぎたり、単純すぎる人情劇が多かったりもするが、本作はその点において異質。

世の中の生臭い部分を隠すことなく表現し、人間の卑怯な部分、薄情な部分を描きながらも、その一方で人間の持つ温かみや人情をも描き出している。
こうした絶妙な按配が、今も昔も変わらない「現実社会」というものを、これ以上なくリアルに演出している。
これが実に見事で、五所平之助監督の人間味すら匂わせる作品に仕上がっている。

1930年代の日本映画の中でも、隠れた傑作と言えよう。
にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 8点(2009-01-22 22:11:03)
その他情報
作品のレビュー数 1件
作品の平均点 8.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.00
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