Menu
 > 作品
 > ス行
 > スイートリトルライズ
 > にじばぶさんのレビュー
スイートリトルライズ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 スイートリトルライズ
製作国
上映時間117分
劇場公開日 2010-03-13
ジャンルラブストーリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 矢崎仁司監督目当てで鑑賞。
やっぱりこの監督の最近の作品は映像が素晴らしい。
何気ない映像だけど、透明感がある。
そして、どこか一歩ひいたような冷たい映像がまた良い。

中谷美紀があまり好みでないので、そもそも入り込みづらかったが、それでも大森南朋の相変わらずな疲れたクマ顔(目の下にクマがあるという意)に、なんとなく引き込まれてしまった。
まさか、テディベアの「クマ」と「クマ」顔をかけた訳じゃないだろうけど・・・
大森南朋はやっぱりオヤジ(まろあかじ)には似ていない!

中谷美紀の不倫相手を演じた俳優さんは、アップだと顔の皮膚が汚い。
こんなのと不倫する女性の気がしれない!

池脇千鶴は、妻子持ちの男を誘惑し過ぎ!
何が「先輩♪先輩♪」だ。
歳、離れ過ぎだろ!

以上は、文句や不満でなく、結局楽しめたというところのブツ切れ感想です。
やっぱり矢崎仁司監督の作品は良かった。
寡作なのが非常に残念。

あ、大島優子が、妙にエロカワでドキドキした。

最後に内容について触れるのも何なのだが、冷え切った喧嘩もロクにしない夫婦って、まさにこんな感じなんだろう。
喧嘩しない、ではなくて、正確には喧嘩できない、なんだろうけど。
夫が部屋に鍵をかけてとじこもり、一人でゲームをする。
それで寂しがる妻。
それを露骨に拒否はしないが、明らかに一人にしてくれ、と言わんばかりの夫。
非常に身をもって分かってしまうこの構図が怖い。

お互いに不倫し合うけど、結局元のさやに戻る夫婦。
意外と実際こんなもんなのかもしれない。
だって、お互い過去に「この人と一生一緒に過ごしたい」と思った仲だからこそ、夫婦になったわけだから。
一時の刺激だけを求める不倫に、本当の安らぎはない。
だからこそ、良いとは言い切れないまでも、夫婦という元のさやに戻ったんだと思う。

そういう意味では、極めて現実的で、最後まで冷え切った内容で押し通された一貫性を感じた。
矢崎色というより、江國色がより濃く出た作品だったんじゃないだろうか。
にじばぶさん [DVD(邦画)] 7点(2011-01-30 00:49:38)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 5.43点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
3342.86%
400.00%
5114.29%
600.00%
7114.29%
8114.29%
9114.29%
1000.00%
作品の標準偏差 2.38
このレビューの偏差値 52.77
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
スイートリトルライズのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS