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ウエスタン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ウエスタン
製作国米,伊
上映時間165分
劇場公開日 1969-10-31
ジャンルアクション,ドラマ,アドベンチャー,ウエスタン
レビュー情報
《ネタバレ》 10分から15分くらいの静かなオープニングであったが、これが最高だった。
いかにも西部劇っぽい場所の駅っぽいところで、ちょっと野蛮な感じのガンマン風の男3人が、何か待っている模様。
電車か?それとも他の何かか?
その3人のそれぞれの表情がアップで丁寧に捉えられていく。
そして静かに淡々と時間が進んでいく。
妙に静かだ。
怖いくらいに。
いかにも嵐の前の静けさという感じ。
何気なく観ていたのだが、いつの間にかこの緊張感に引きずりこまれていた。
その後、ある一人の男とそれらの男3人とのしびれる打ち合いがあるのだが、それはまあいいとして、このオープニング、傑作を予感させる素晴らしいものであった。

オープニングの後の展開は、少し趣が変わって、普通っぽい西部劇に。
しばらくして、クラウディア・カルディナーレが登場!
いやぁ、待ってましたぁ!という感じ。
何しろ、オープニングで濃い男達の顔を散々アップで見せられたので。

しかし、カルディナーレ、まだこの時点では胸ははだけておりません!
その後、期待通りに不自然なくらいに露出してくれるカルディナーレ。
それは嬉しいのだが、どうにもラブシーンがわざとらしい
豊満な胸を隠そうとするばかりに、姿勢がおかしいのだ。
まあ、そんなツッコミはいいとして、汚い男達(これがまた良いのだが)に混じって、このカルディナーレの可憐さと豪快さ。
やはりカルディナーレは素晴らしい女優さんだ。

さて、随所に男を唸らせるニクイ演出が沢山あった。
例えば、ラストシーンで、実は銃で撃たれていたのにやせ我慢しているジェイソン・ロバーズとか。
例えば、チャールズ・ブロンソンとヘンリー・フォンダとの最後の果し合いのシーンとか。
しかし私はもっと別の場所に意識が向いた。
それはヘンリー・フォンダが再三“ピュッ!”と痰の様なモノを吐くシーンだ。
これがまたしつこいのだ。
何度となく出てくる。
しかも妙に音が気持ち悪い。
男の渋さをかっこ良く描いた本作に対する感想で、こんなおちゃらけたシーンについて言及するのは、少しはばかれるが、とても気になった挿入シーンだったので率直に書いてみた。
あれは一体、ヘンリー・フォンダ演ずる男のキャラクター形成上、どれだけの役目を果たしているのだろうか?
甚だ疑問である。
にじばぶさん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-02 23:00:39)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 54件
作品の平均点 7.96点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
311.85%
411.85%
535.56%
6611.11%
71018.52%
81018.52%
9814.81%
101527.78%
作品の標準偏差 1.77
このレビューの偏差値 46.94
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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