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《ネタバレ》 恐るべし韓国映画。
内容はバイオレンス映画。 そこに絡む、あまりに哀しい人々のドラマ。 久しぶりに興奮できたこの作品に、まず感謝したい。 やはり生い立ちというものが、その後の人生に影を落とすものなのか? 主人公は悲惨な幼少期を経て、ヤクザの世界へ足を踏み入れる。 血のかけらもない暴力を繰り返し、あてもなくその日を暮らす毎日。 だが、彼の心の奥底には、あまりに純粋であまりに脆い、人間への愛が存在していた。 高校生の少女や男の子とのふれあい。 言葉は汚いが、彼の心には確かな優しさを感じた。 ラストの壮絶死は、因果応報としてみれば当然の結末だろう。 しかし、そこに更生という救いはなかったのか? 彼は学芸会という場に参加する資格がなかったんだろうか? そもそも彼は不幸を背負い、空虚に生きてきて、ろくに愛情を受けたこともなかった。 そんな彼を学芸会の場に連れていってあげてほしかった。 壮絶死によるラストの結びは、因果応報的に当然の帰結と頭では分かってはいても、主人公の生い立ちを考え、主人公が内面の奥に持っていた優しさをも考えると、やっぱり学芸会を彼に見せてあげたかった。 それはそうと、あの海辺での膝枕シーン。 あれにはやられた。 完全にやられた。 ノックアウト。 涙腺が緩んだ。 男女の心のふれあい。 人間の温もりと癒し。 近年でも稀にみる名シーンだ。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-07-20 01:49:37)(良:1票)
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