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現金に体を張れ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 現金に体を張れ
製作国
上映時間85分
劇場公開日 1957-12-10
ジャンルサスペンス,モノクロ映画,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
キューブリックの前作『非情の罠』と似たテイストの作品だが、それを上回る出来の本作。

85分というたださえ短めな上映時間なのに、更にそれを短く感じさせるスリリングな展開。

序盤こそゆっくりと始まるものの、数分後にはすっかり劇中の世界に力強く吸引されてしまった。

心地よく引っ張られた85分。

濃密というより、スピード感あふれる作品であった。


印象的なシーンを一つ挙げると、仲間の一人である太ったおじさんが、酒場で暴れるシーン。

わざとらしく上着が破れ、上半身がはだける演出はご愛嬌。
その後の展開には、目をスクリーンに釘付けにされた。

『非情の罠』での“マネキン倉庫格闘シーン”もかなり迫力だったが、この太ったおじさんが暴れるシーンは、その迫力を更に上回っていた。

重みのある体をうまく活かし、止めに入る警官達を次々に跳ね除けていく痛快なアクション。

決して格好のいいアクションシーンではなかったが、体格をうまく活かした躍動感溢れる格闘シーンに、他にはないリアリティを感じた。


ラストシーンも、思わず唸りたくなる様な巧い終り方。

鞄が落ちるシーンは少し強引さを感じたが、作品の締め方としては完璧であろう。

観ているこっちも、「あ~~~~あぁ・・・・」と茫然自失し、感情移入できる素晴らしいエンディングであった。
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-09-14 10:29:02)
その他情報
作品のレビュー数 97件
作品の平均点 7.19点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
211.03%
311.03%
444.12%
566.19%
61414.43%
72626.80%
82626.80%
91818.56%
1011.03%
作品の標準偏差 1.50
このレビューの偏差値 53.61
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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