Menu
 > 作品
 > ウ行
 > 運ちゃん物語
 > にじばぶさんのレビュー
運ちゃん物語 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 運ちゃん物語
製作国
上映時間47分
劇場公開日 1956-11-14
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 1956年製作だが、それより一時代前の古臭さを感じる作品。
だがそれは良い意味での古臭さであって、まるで1930年代の清水宏監督作品を観ているかのような、ほのぼのとした人情劇である。

なんというか現代の様な、複雑でドロドロとした人間関係などは、そこには存在せず、劇中の人物たちは皆、純朴であり人間味豊かである。

コメディタッチな部分もある作品だが、決してどんちゃん騒ぎの悪ノリ的なコメディ劇ではなく、登場人物ひとりひとりの人間性が情感豊かに描かれており、好感が持てる。

この作品が作られた時代以降、日本映画は様々な意味で進展を遂げる。
しかし、こんなに素朴でいて素敵な日本映画を観てしまうと、日本映画の進展と共に失われてしまった大事な「何か」に気づかされる。
その何かとは、人間同士の素朴な心の交流である。

本作は、お気楽で楽しいだけの映画ではなく、時代を超えた日本人としての純朴さ、優しさみたいなものも教えてくれる素敵な日本映画である。
にじばぶさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-08-22 19:45:20)
その他情報
作品のレビュー数 1件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
61100.00%
700.00%
800.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 0.00
運ちゃん物語のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS