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映画的な面白さに満ちた、ユーモアとペーソスあふれる傑作。
バブルが弾けた後の、90年代前半に作られたというのも興味深い。 岸谷五朗は相変わらず良い役者ぶりだ。 もう少し尖った役が彼に最も合っているような気もするが、本作での彼が演じた主人公も、どこか憎めない人間くささがあって、これはこれで良い。 ただし、もう少し尺が短めの方が、更に余韻が残った気がする。 全体的にメリハリがなく、淡々と進みすぎなのがたまにきずだが、それでも最後まで楽しむことができた。 終り方も素晴らしい。 「どんな苦境に追い込まれても、人生何とかなるもんさ!」 そんなメッセージが聞こえてくる様なラストだ。 「大したことないさ!」 ラストで岸谷五朗が小木茂光にそう言う。 これは、北野武の『キッズリターン』のラストシーンを彷彿とさせる。 人生は苦難の連続かもしれないが、どんなに沈んでも、こういう気概をもって生きていきたいものだ。 そういう元気をくれる作品という意味でも、本作を高く評価したい。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2008-06-08 20:42:18)(良:1票)
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